「ここに座って、何か飲む?」
「え?いいの?」
「まあ、お詫びにはならないかもだけど」
「じゃあ、コーンスープ」
「は?」
「だからコーンスープ」
慶太はボタンを押して詩織に渡した。
「熱っ、風呂場の鍵を返してくるから待ってろよ」
そう言うと慶太は走って行ってしまった。
シャカシャカと缶を振りコーンスープを飲んでいると慶太が戻ってきた。
「早かったね」
ハァハァと息を切らしてスポーツドリンクを買う。
「時間過ぎてたからダッシュした」
「ごめん、ありがとう」
「いいけど…」
ゴクゴクと飲むと詩織の後ろに立った。
「お前のバスタオルビショビショだから、俺のでいいか?」
「何が?」
詩織の無造作に結ばれたヘアゴムを外し、髪を拭いてくれた。
「ドライヤーを使う時間がなかったからな」
「自然乾燥でもいいよ」
「いや、時間も短かったし悪かったよ、まあ裸を見た罪滅ぼしをさせてくれよ」
「でも、それは私が時間を守らなかったのがダメだったから私も見ちゃったし、ごめん……」
慶太は見られた事を思い出して真っ赤になった。
「ま、まぁ…お互い様だな」
「うん」
「今日さ、風呂の故障で男子風呂が使えなくて女子は21時までに入らなきゃいけなかったじゃん?」
「うん」
「何してたんだよ、部活は17時までだろ?」
えっとまずご飯を食べて〜と話始めた。
「宿題をしていて……寝ちゃったの、それで急いで起きていつもの様に23時までに入らなきゃって慌てちゃった」
「そっか…宿題か」



