「言いたい事あるなら言ってもいいよ、松平くんがリードしてくれた方がいいと思う」
「江藤は言われてムカつかないタイプ?」
「そうね、怜奈に引っ張ってもらってたからその方が楽かも」
「わかった…ケンカとかしたくないしな」
「私も嫌かな」
「同期で年齢も同じだからどうするのがいいかなと考えてはいたんだよ」
一応考えてくれてたらしい、詩織としてはあまり頭は使いたくない性格だからそこは助かるな。
「私基本怒らないから…その代わりよくボーッとしてるので(笑)」
「怒らないんだ、友達とか彼氏とかとケンカにならない?」
「……ケンカまではならないけど、ちゃんと言うことは言うよ……パクッ」
彼氏の所は上手くスルーした詩織だった。
「失礼します」
悠里がやってきた。
「お願い〜」
色紙を持ってきたのだった。
「私らみたいなの店に飾っても誰?ってなるでしょ」
「写真も一緒にお願いね」
「聞いてないし」
「今はね数が欲しいのよ、会社名は有名だから入れてね」
「全く〜」
「松平選手もお願いします」
ニコッと色紙を渡した。
「知ってくれてるんですね、ありがとうございます」
「絶対嘘!ホームページ見てきたでしょ」
「詩織は何を言ってるのかな〜」
「はぁ?呼び捨てにしないで」
松平くんがサインを書いている間、悠里は詩織の耳元で囁いた。
「東京進出大変なんだから協力してよね」
「やだ、知ってたら来なかった」
「まあまあ、いつでも来て」
「そんな暇ないし」
詩織はサインを書いた。
「詩織〜SNSに投稿してもいいかな?」
急に声が違うし、甘えた声だせばいいと思ってるのかな…
「え〜嫌なんだけど」
詩織が嫌そうな顔をすると、
「松平さん、いいですか?」
私に聞かないんかい!
「大丈夫ですよ」
と爽やかに承諾した。



