遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる


詩織が家に着いた時には22時を回っていた。

「疲れた……」

「おかえり、詩織」

「ただいま、お風呂入ってくる」

詩織は慶太を素通りしてお風呂場に直行した。

「はあ、考える事が多すぎる……」

詩織は独り言をいいながら湯船に浸かった。

速さ…ミスを減らす…ブツブツ

「詩織〜、メシは?」

風呂場のドアが開いた。

「いらない」

「え?食べてきた?」

「食べてないけど疲れすぎて食欲がない、慶太くんは食べて、あとドア閉めて」

「わ、わかった……」

慶太は何も聞かずにドアを閉めた。

お風呂から出てお水を飲もうと冷蔵庫を開けると夕食がラップをかけられて入れてあった。

「明日の朝に食べるね、ありがとう」

「ううん、詩織でも食べれない時があるんだ……」

「そうね、今日から練習が変わって大変なのよ、9月に結果を残さなきゃなの」

ベッドに座っている慶太のあぐらの上に座った。

「慶太くん、スマホ出して」

「何で?」

「いいから」

慶太は枕の下に置いてあるスマホを出した。

「私からの着信とかLINEてわかるの?」

「え?詩織からはきてないだろ」

「見てはいるんだ」

詩織は慶太の指を持ち指紋認証を解除した。

やっぱり音も消してる。

「川辺くんに連絡して」

「何でだよ、用もないのに」

「心配してる……」

はぁとため息をつくとLINEの画面を開いた。