「もしもし、一応慎吾には伝えておいたから…東京にいた事で少し安心はしてたよ、それと赤崎が自主練って言ったのは間違いではないらしい」
「どういう事?」
「試合の時に捻挫をしてたらしくて隠してたのをコーチに叱られて別メニューになってるらしいんだけど、練習に出てきてないらしいわ、だから慎吾が捜してたの」
「そうだったんだ、慶太くんからは捻挫も聞いてないや、普通に歩いてたけど」
普段呑まないお酒も呑んでたのはイライラしてたのね、気づけば良かった。
「帰ったら川辺くんには連絡するように言っておくね」
詩織は混合ダブルスに挑戦する事を話そうと思ったけど今は慶太くんの方が大事だから…
「ふぅ……今から集中、集中、集中…」
大きく深呼吸してラケットバックを肩にかけて体育館に向かった。
体育館に入る時に「お願いします」と頭を下げ、詩織は集中モードに入る。
練習が始まると監督から混合ダブルスの事を部員に説明され、練習内容の変更がコーチから伝えられた。
混合ダブルスになると動きが全く違い今までやってこなかった詩織には焦りしかなかった。
松平くんは学生時代に経験があるらしくて、休憩中にも動きの説明をしてくれた。
練習が終わるとコーチに呼ばれミーティングが始まった。



