「ん?寂しいよな」
「うん……長くいたから余計に離れたくないよぉ…慶太くん……ぐすっ、えーん」
「でもさ、ちゃんとお互い気持ちが固まった旅行だったよな」
「それはそうだけどー」
詩織の頭を撫でた。
「詩織は俺の胸の中で、俺は詩織のおっぱいの中で泣こうな(笑)」
「むぅ……せっかくの涙を返して」
慶太は詩織の背中をポンポンと軽く叩いた。
「お互い頑張ろうな、また明日も話そうな」
うんうんと頷いた。
「6時セットでいいよな」
「うん、お休みなさい」
詩織は慶太の胸にスリスリして横になった。
しばらくは詩織の鼻をすする音がしていたが、寝息に変わった……
朝、朝食におにぎりと詩織が作った卵焼きを食べ2人は家を出た。
昨日まであんなに話していたのに朝からはあまり話せない……
ゴロゴロと慶太のスーツケースの音が鳴るだけだ。
詩織の会社に着くと左手の指輪を慶太は触った。
「失くすなよ、練習の時は財布に入れる事」
「うん…」
「こんなに離れるのが寂しいなんて初めてだな」
「そうなの、楽しかったのに、寂しいの」
「それが遠距離恋愛ってもんだ」
「そっか私たち遠距離恋愛だった(笑)1週間きっとどこかへ転生されてたんだよ」
「ぷっ、やっぱり詩織だな、笑って離れられる、まだ向こうに帰る日は決まってないからまた会えるかもしれないぜ」
「あっ、そっか(笑)」
「やっと笑った、じゃあ実家に帰るな」
「うん、お父さん、お母さんによろしくね、バイバイ」
詩織は会社の中に入って行った。



