「えっ?いいんですか?あの俺、いや僕はまだ学生で」
「だから構わんから詩織を嫁にするがいい」
「やったー、慶太くん」
詩織は慶太に抱きついた。
「香央、赤崎慶太がお兄ちゃんだよ」
「うん、沙央、嬉しいね、おめでとう、お姉ちゃん」
2人は拍手をしていた。
「どうせ、詩織が言い出したんだろ?」
「お父さん、何でわかるの?」
詩織は慶太の首に腕を絡ませていて正座の上に座っていた。
『お姉ちゃんらしい』
「そうかな?」
「男から学生なのに結婚なんて普通は言い出さないからな、付き合って何年だ?」
「えっと……」
詩織が指を折っている。
「高二の春からなんで6年ですね」
『お姉ちゃん、長っ!』
「まあ、遠距離でも続くって事は合うんじゃろ、なぁ、母さん」
「そうね、怜奈ちゃんの影響もあるの?」
「ううん、混合ダブルスに出るって決まってから考えた」
「適当な方がええんかもしれんな(笑)」
長い期間付き合って別れた人もたくさん見てきたとお父さんは話してくれた。
だらだらもいかんとすんなり受け入れてくれたのだ。
「さぁ、ご飯にしましょ、みんな準備して!」
『はーい』
詩織の家の庭にはバーベキューが出来るようになっており、みんなが支度を始めた。
「お兄ちゃんは座ってて」
香央に言われてソファにお父さんと座って待つことに…
「お兄ちゃん…か」
「慶太くん、照れんのよ(笑)」
男兄弟だから仕方ないだろと慶太は恥ずかしそうにしていた。
「あの……しばらくはまだ遠距離なんで生活はそのままなので…」
隣にいたお父さんに告げた。



