なら、と私は一つチョコを食べる。
うっ、ちょっと苦い、いや、辛い?
もしかして、
私は、砂糖じゃなくて塩を入れてしまっていたみたいだ。
テンプレ的なミス過ぎるよ。
うぅ、これを大輝君に食べさせようとしてたなんて。正直恥ずかしい。
作り直さなきゃ。そう私は思い、チョコを作り直した。
また食べる。今度はしっかりと美味しい。
これなら大輝君に食べさせてあげられる。
でもね、問題はね、私が渡せるかどうかなの。
ここで日和ったらどうしようって、思う。
でも、勇気を出さなきゃ。
私はちゃんと明日渡すんだ。
えっと、あとは手紙だよね。
渡すのは直接渡したい。
ロッカーに入れてだなんて、そんなビビりなことはしない。
ちゃんと正面に立って渡すんだ。
勇気持って誘って。
告白するんだ。



