桜の雨 (ALTO RE・COD)

アルトの顔がスゴく優しくて、暖かくて、でもどことなく愁いを帯びていて、悲しそうに見えた。

昼過ぎからレポートをまとめたり、日誌を書いたり、書類を作成したり、幾つかねデスクワークを何とか済ませると、窓の外は暗くなっていた。

カーテンを閉めようと、窓辺に近づくと、風で窓がカタカタと鳴っていた。

「アルト、Dr.からタブレットを借りてくるね」

アルトに声をかけ、Dr.北斗の研究室に向かう。

Dr.北斗の研究室から微かに話し声が聞こえた。

ドアをノックすると、一呼吸置いて「どうぞ」と返事があった。

中に入ると話し声は消えていた。

ラジオでも聞いていたんだろうと思い、とくに気に止めなかった。

「タブレットをお借りしにきました」

「ああ、少し待っていて。すぐにセットするから」

Dr.北斗に言われ、数分待つ間。