由良君は離さない

薄暗い夜道を、手を繋ぎながら歩いていると
由良君のおなかが、ぐーと音を立てる。

繋いでいないほうの手をおなかに当てながら
由良君は私に顔を向けた。



「綴、おなか空かない?」

「…少し」



夜ご飯を食べてなかったから
私のおなかも、由良君に同調するように
空腹を訴える。



「スーパー寄って、何か食べ物買ってこ」

「スーパー、開いてる?」

「24時間やってるスーパーある」

「そんなスーパー、あったんだ」



便利だなぁ、なんて思いながら
おなかを空かせた私達ふたりは
そのまま、スーパーを目指した。


補導されないか
少し、心配したけど
声をかけられることもなく


無事に買い物を済ませ
由良君の家にたどり着いた。


由良君の家に着いた時には
時刻は深夜2時を回っていた。



室内同様、綺麗に整えられ
程よく生活感の漂うキッチンで
私と由良君は夜食の準備を始める。



「焼きそばと焼きうどん、どっちがいい?」

「どっちも食べたい」

「じゃあ、両方作ろう」

「目玉焼き、のっけていい?」

「いいよ」



私も由良君も
料理はそこまで得意じゃないけど
簡単なものなら作れる。


コンロをふたつ使って
野菜、お肉、麺を投入して炒めて

調味料を加えて

作った焼きそばと焼きうどんの上に
目玉焼きをのせて、完成。