踵よし。 爪先を軽く地面にトン。。 「行ってきます」 まだ眠たい声を、母にかけた。 「行ってらっしゃい~初登校ね。 楽しんでね。」 色んなことがあったあの夏に全ての記憶を思い出しフェーズアップした世界は、私を一時虜にした。 周りも巻き込んだ。薬も飲まなかったじきもあった。 でも今なら。 やっと前に進める気がするんだ。