「……。…っ、あははは……っ!!」
……突然のことにここが現実じゃないのかと思った。
だって、あの冷酷で氷のような皇帝さまが声を出して笑い出したのだから。
さっきまで纏っていた冷たさも一切なくなり、ただの無邪気な高校生のように子供っぽい笑顔を浮かべ、口を開いて笑っている。
…うわ、あの笑顔………大人びてるけど年相応なところもあってやっぱこの人可愛いじゃん。
もっと…見てみたいな、この人の笑顔………
って、違う!!違う!!違あぁう!!!
「………うそ…でしょ、あれ……?え、」
本当に何が起きたのか全く分からなかった。
……確か、私、皇帝さまに喧嘩売ったんだよね………?
なんかここ、天地がひっくり返った世界線みたい……。



