お母さまたちが心中を起こした時間と同じ時間を指定したのは何となくだった。
でもその方が……漣空と、そしてお母さまたちと皆で…幸せになれると思ったから。
死んだあとなんて分かりもしないのに、ね。
「……ん、わかった。じゃ、それまではイチャイチャしよ。」
「……ふふっ、漣空らしいっ。いいよっ、最後だもんね。」
それから、私たちは偽物のシアワセを味わった。
双子で抱きしめ合い、愛を確かめ、キスをする。
「……っんぅ、」
静かな部屋に吐息とリップ音だけが響く。
「はぁ…っ、ぁ…っ。ね、さそら…もっと…。」
気持ちのいい息苦しさに自然と漣空の首に手を回す。
「…っは、わざわざ煽んなくてもそのつもり。」
……何1つ許されることのない、愛。
許されて欲しかった。許さない世界が悪い。
だから……だから、私たちは。



