「はぁ………。」
「…ごめん、手短に話したら帰るから。」
「あっ、違うの私こそごめん。漣空と話したくないわけじゃないの。ただ………」
多分私がかなり嫌そうな顔をしていたのだろう。……ただ苦しいだけだったんだけど。
「うん。……今日は、その話をしに来た。俺たちが2人で幸せになる方法を見つけた。」
「………っ?!!」
思わず心臓がバクンッと音を立てる。
う、そ……でしょ……?
「そんなの…、血縁関係にある私たちが一緒になれる方法が……あるの…?」
「………あぁ。……ただし、」
「ただし?」
「かなり残酷な選択肢だけど。…それでもいいなら、ある。」
躊躇うように視線をゆらゆらと彷徨わせ、口は微妙に開き話そうか話さまいか迷っているように見えた。
「……いい。いいよ。漣空と一緒にいられないこと以上に辛いことなんてないから。」
「…フッ。やっぱそーだよな、恋暖はそういうヤツだった。」
「それで、その幸せになる方法っていうのは?」
決心がついたように一度伏せた目を開いた。
そんな漣空から聞いた言葉は確かに残酷な選択肢だった。
「……俺らの両親と同じ原理だよ。心中することであの世で一緒に幸せにいられる。……そして、生まれ変わったら今度こそ……、縛りなく恋人になれる。」



