BLACK ROSE ___歪んだ純愛

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「……久しぶり、だね。どうしたの?」



あれから数日。

全ての真実を周から聞き、おぼろげながら昔の記憶を思い出した私は家から一歩たりとも出ていなかった。


昔、ストレスから塞ぎ込んだとき以上にひどい状態だ。
ご飯もほとんど喉を通らなく、そのうち衰弱死してしまう気がする。

こんな状態なのでもちろん、漣空と連絡も一切取っていなかった。





「…ごめん恋暖、急に来て。でも話がしたい。」




久しぶりに見たなぁ……この、クールな瞳。

大好きで、大好きで……恋焦がれた姿。



でも……私はこの人に恋しちゃいけないんだよね……。



そう思うとまた胸がナイフを突き立てられたようにズキッと痛んでくる。







「………いいよ。私も、話したいって思ってた。」



いつかは話し合わなくちゃいけない。

……私たちのこれから、を。



逃げてても何一つ解決なんてされないのだから。



ズキズキと疼くように痛み、息苦しくなってくる胸を押さえて漣空を中へと招き入れる。




……大好きな人と会うことで、こんな息苦しくなるなんて思ってもいなかった。

いや、生き苦しいの間違いか。



どうして、私の人生はこんなにも辛いのだろう。


…幸せになることさえ許されないのだろうか。