「……1、漣空と恋暖は同じネックレスを付けている。」
顔を伏せていて全く見えない周がいきなりポツリと呟いた。
「……え?」
ネックレス………?
このマカライトの…?
思わず漣空を見れば、漣空もこちらを見ていた。
お互い視線を合わせたあと、私は、ワイシャツの襟の中から隠していたマカライトのネックレスを取り出し見せた。
その瞬間光に反射して2つの澄んだ深緑色の光が辺りにパァッと広がった。
「うっそ……でしょ、」
声を発することができないくらいの衝撃を受けた。
なん、で……?変わった形のネックレスなのに……。
私のつけているマカライトのネックレスはイチョウを逆さまにしたような形をしていた。
___もちろん、漣空のものも全く同じ形だった。
「2、誕生日が2人とも12月9日。3、親がいない。4、香水が同じ。5、走るときの変な癖も同じ。」
混乱している私たちに共通点を問答無用でスラスラと話しだした周に納得せざる得なかった。
……だって、こんなにも共通点があるのだから。
これらは全てこれまでずっと見て見ぬふりしてきたものだった。
誕生日と香水が同じで親がいない。
ここまでは百歩譲って偶然だねと言えるが、その他は違う。
あれだけ変わった形の色のネックレスと、私の飛び跳ねて足をつけた瞬間に走り出す異様な癖。
確かに今までずっと同じ事する人がいるんだー程度にしか見てなかったけれどよくよく考えたら普通こんなこと、あるはずがない。
……これは現実的に偶然だけですまされることではない。
……でも、もし私たちが双子だったら?
境遇が一緒だから惹かれ合ったんだねって言葉が全て覆される。
全ての辻褄が合う。
私たちの境遇が一緒なのも全く同じマカライトのネックレスをずっと身につけているのも癖さえ同じなのも双子で親が同じなのなら、全ての話に筋が通る。
現実的にあってもおかしくない話となる。



