BLACK ROSE ___歪んだ純愛




電車を降りて駅から学校まで、そして今現在学校内に入ってからもずっと私はため息をついていた。



もちろん遅刻寸前で走り、駅では人に押しつぶされまくり、その上皆とはぐれてしまったからだ。




……まぁ結局、自分が悪いんだけど。


こんなになってくるとほんと呪いを疑いたくなる。





「おい、さっさと教室行かないと本当の遅刻するけど。」



玄関先の廊下で立ち止まりため息をついていると少し先に周と桃萌がこちらを振り返って待っていた。



「わかってるよっ!てか電車のやつは全部、周のせいなのに何その態度!」


「………お前が遅刻寸前じゃなきゃあんな会話もなかったはずだし、お前のせいじゃね?」

「………。」


うん、確かにそうだね。


……はぁ、また何も言えない。何も言えないのがいらつく〜〜。




今日何度目かもわからないため息をついた、その時だった___





「ん……?」


謎にいきなりあたりは、水を打ったように静まり返ったのだ。


え…、なんでこんなに静まったの……?

何も考えずに振り返った瞬間。