………そんなこと、あるはずがない。
「……ねぇ!れの…、これ本当なの?」
私たち2人が入ってきたのに気づいた桃萌は焦った顔をして駆け寄ってきた。手には1枚の白黒のプリントが握られていた。
そこには、
『化粧品会社HIBARI、社長夫婦に密着!美しさの秘訣とは?』
『二人には美しすぎる双子の子供がいた!』
『5年前、2008年12月9日に生まれた男の子と女の子の二卵性双生児。』
など様々なことが書かれていた。
……ってことは、これは、私たちのこと…なの?
「………し、知らない…こんなの何も。…わ、私親いないもん…。それに幼い頃の記憶はなくしてるから……でも、漣空なんて知らないよ…?」
「……行こ、恋暖。ここにいたらダメだ。」
腕を引っ張られ、そのまま廊下を走り出す。
廊下には私たちの噂を聞きつけたのだろう、色んな人ばかりがいてみんな私たちを疑うような蔑むような瞳で見てくるのがわかった。
……絶対、私たちは双子なんかじゃないのに…。
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「……はぁ…っ、はぁ…。」
「……。」



