BLACK ROSE ＿＿＿歪んだ純愛

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その日はいつもと些細な違いはあったが、何一つ変わりのない普通の平日だった。



寝坊をやらかし、駅まで走る。



駅に着いたら、寧羽からの毒舌を受け、桃萌が笑顔で味方をしてくれる。


そして学校の最寄りに着いたら二人と別れて、漣空と一緒に学校まで行く。




いつもと変わりはなかったはずだった。



なのに………なのに。






「……え…、」

「……は、」




私たちの吐息に近い呆然とする声はクラスメイトの騒ぐ声によってかき消された。

クラスメイトも戸惑い、騒ぎ、ありえない情報に目を輝かせている人もいる。







「……っ、ねぇ…なに……？これ…っ、」




「………。」



漣空の袖の裾を掴んで尋ねるが一切反応しない。





……ねぇ、漣空。こんなの、嘘だよね……？



1ミリも分からない。

本人さえわからないのになんでこんな暴露をされているのか。


こんな事してメリットがある人なんているはずないため、多分本当なんだろう、っていうのも分かる。






それより……誰がこんなことしたの…？




＿＿＿教室の黒板には1枚の紙が貼ってあり、白いチョークで一言







『蓮見恋暖と彪乃漣空は、血の繋がった双子』