驚き、呆れている3人。
……そんな反応、すること??
『はぁ……。まぁ、大体の状況は分かったわよ。納得もした。けど……。』
何?また何か私に失礼なこと思ってるの?
何か言いたげな表情をする寧羽を軽く睨みつける。
『いや……あんたじゃないわよ。彪乃漣空よ。すごい変わりようじゃない。デマじゃなかったのね、この話。皇帝制度を廃止するって言ったんでしょう?』
あぁ、漣空のこと?
『うんっ、言ってた。俺は皇帝になりたかったわけじゃないし、これ以上人を殴る必要もなくなったって。それにクソみたいな制度を消したいって。』
あの後、学校中に皇帝制度を廃止するって宣言した漣空。
あれから数日しか経っていないが、学校に平和が戻ってきたように感じるらしい。
まぁ、私は学校の噂とか情勢とかそっち系には疎いから知らないけど。
『ふぅん?』
『そっか、やっぱ彪乃漣空も優しい人だったんだねっ!』
『そうそうっ。』
やっと2人が前に言っていたことを理解してくれて私は嬉しいよ。
ニコニコ笑顔で電車に乗り込んだ。
『……ふっ、よかった。__ら。』
『うん?なんか言った、周?』
『……いーや、何でもねぇよ。』
___あんなことが起こるなんて誰もが考えていなかった。



