……え?
うそ、…ちがう、絶対ない。
絶対にありえないことだから頭では否定するが心が追いつかない。
顔も熱いし、心臓も壊れそうなほどに動き続けている。
「なぁ恋暖、教えてよ。」
「…………好き、多分。」
思いっきり視線を逸らし、声も独り言を呟くように小さく。
それは、完全に告白の返事なんて言えないようなものだった。
それでも………
「……ふっは。多分、ね。まぁ、いいやどうせ好きにさせればいいだけだし。」
見たこともないくらい楽しそうに笑った彪乃漣空は手のひらを差し出してきた。
まるで手を取れと言うみたいに___
「恋暖、俺と付き合って。」



