呆れたような声が聞こえたと思ったら視界が塞がり、鈍い音が響いた。
「……っ、彪乃くん!!」
状況を理解した瞬間、思わず叫んだ。
なんで……っ!?
「どうして、庇ったりなんか………」
そう、私は周防飛鳥が殴りかかってきた瞬間、彪乃漣空に庇われ、結局彪乃漣空が代わりに殴られてしまったのだ。
「ハッ、そんなクソ女庇ってやっぱお前の女だったのか。お似合いだぜ?クソ人間同士でさ〜」
「…別に。庇ったわけじゃねぇよ。」
庇わなかったら、怪我する必要なかったじゃん……!!
「これは俺のためだ。……やっと目覚めた。」
目覚め、た…?どう、いうこと………?
庇われるし、変なことを言うしでよくわからなすぎて混乱してしまう。
「あとごめん、俺こいつだけは、倒すわ。」
私に謝るように一言呟いた。
そういった瞬間、空気が変わり、直ぐ側にいたはずの彪乃漣空が消えていた。
え…ちょ、え?……速っ!!
どこに行ったのかと思ったらもう周防飛鳥との間合いを詰めていた。
「ぐはぁ…っ!」
「よっわ、お前それでも前皇帝?」
一撃を食らった周防飛鳥はかろうじて意識はあったが、立ち上がれないようだった。
「……っ、……?」
嘲笑うその姿は、明らかに冷酷皇帝さまそのものだったが……なぜか、瞳の光だけはいつもと違った気がした。
「そんな弱いくせして2度と皇帝になろうとなんて思うな。……てか、現皇帝の俺が皇帝制度なんて失くしてやるよ。」
「……っは?!」
「え……?」



