駅に着くと少し先で手をひらひら振っている顔なじみの3人を見つけた。
手をこちらに振って優しく笑っているのが、石月桃萌(いしづきもえ)。
そしてその隣で呆れたように笑う澄野寧羽(すみのねう)とため息を吐いて冷たい目を向けてくる鳥羽周(とばあまね)。
3人は両親がいなく一人ぼっちの私を支えてくれた数少ない友達である私の良き理解者だ。
特に周は赤ちゃんの頃から一緒にいる、らしく本当に私のことを知り尽くしている。
まぁ、こうやって呆れられて冷たくされることもよくあるけど。
「……ぐぅ、何も反論できない。」
だって……その通りすぎる。
私だってこんなキツキツな生活したくないよ!
ほんと、どうしてこんなことしてるんだろう……?



