「……っチッ!!黙れよっ!!とんだクソ生意気女だなッ」
頭にきたのか拳を握りしめ、荒々しく舌打ちをしてくる。
「まず暴力なんてくっだらない人を傷つけて楽しい?!バカじゃないの、なんでその拳を他人を守ることに使えないの!!」
「……ハッ、そんな綺麗事バカじゃねぇ?まずお前の守ろうとしてるこのクラスメイトさんも人傷つけて楽しんでますけどねぇ〜?」
「………。」
私の怒りもヒラリと交わし、また嫌らしい笑みを貼り付けた顔が目の前に現れる。
完全に煽ってる……、彪乃漣空がどんな人間かを全て勝手に決めつけてわかったふりして。
「……っ!!ふざけないで!!この人は理由もなく殴る人なんかじゃない!ましてや楽しむわけないでしょ?!クソなあなたとは100%違うの!!」
ただ不器用なだけ、傷つけるようなこと今はしてない。
そんなの見たら一目瞭然なんだよ!
「あぁ?……ッチ、もういい。彪乃漣空をぶっ殺して奴隷にする前にお前からやってやるよ?クソ女。」
「……っ。」
明らかに顔つきが変わった。
周防飛鳥が戦闘態勢に入ってしまったのを見てハッと我に返った。
やばいやばい、ほんとに彪乃漣空の時と全く同じじゃんっ!桃萌に怒られたのに全く同じことやらかしてる。
てか今度は本当に殺される……!!
少しでも怪我を減らそうと腕でバツ印を作って庇おうとするが、いつまでも痛みはこなかった。
「ったく、喧嘩売りすぎ。」



