「だめ……っ!!!もう人を殴っちゃ……!!」
「……っ?!?」
「はぁ?」
2人が殴り合いを始めようとした瞬間、後ろから飛び出した私は彪乃漣空の腕を引っ張った。
突然の私の行動に彪乃漣空は剥き、殴りかかってきた周防飛鳥の拳は空振り空中でヒュッと音を鳴らし消滅した。
「……は、おま…何で…?」
「………。」
こんな時に飛び出すつもりは全くなかった。
自分が危ない目に遭うことはする気はさらさらなかった。
なのに……頭が真っ白になって考えられなくなっていた私は無意識のうちに飛び出し、周防飛鳥と対峙していた。
「……ふぅん?これ、お前の女か。」
明らかに弱点を見つけて嬉しいと言わんばかりに嫌らしい笑みが顔に貼り付けてあり、反吐が出そうだった。
「だったとして、何?」
「ごめんなさい、違います。ただのクラスメイトです。」
即答するように私は返した。
「クハハッ…!!ただのクラスメイトさんがどうぞご苦労さんですね〜?こんなクソ野郎のために時間を割いて?」
……ほんっと、反吐が出る。
「別に?周防飛鳥、あんたと会話するよりよっぽど有意義な時間だと思いますけど?」
周防飛鳥のせいで言うつもりもなかったことまで口から出てしまった。
___これがどんな結末を生むかすら考えずに。
「……は?」
「だってそうでしょ?人を暴力で従わせ奴隷のように扱う。挙句の果てに負けたくせに自分が皇帝じゃないなんてありえないとか言って理由もなく人を襲おうとして、お前ほどクソな人間存在しないわよ!!」



