「フッ、俺が気づいてないとでも?……前皇帝、周防飛鳥。」
「…っ!!チッ!おめぇのせいだ…っ!!お前が来たから俺は…っ全部お前のせいなんだよっ!!」
挑発するようにニヤリと笑った彪乃漣空と怒り狂う周防飛鳥。
2人の態度は真逆だった。
「ハッ知るかよ。負けたのはそっちだろ、人のせいにすんな。いきなり襲われていい迷惑なんだよ。」
……やっぱり。
私は確信した。この人、いつも殴ってるけど何か理由がある。
ただ人を倒したい、殴りたいわけじゃないんだ。
「うるせぇ!!死ね!お前はここで倒す、俺が皇帝に戻ってお前なんて奴隷にしてやるッ…!!」
「……っは、言ってろ。」
吐き捨てるように呟き、ネクタイを緩めた。
それとともに廊下の空気が一変した。
恐怖で息一つできないくらいに凍りついたのだ。
本能的に感じた。___始まる、と。
そして開始の合図のように、どこからか浮かび上がった澄んだ深緑色の光がキラリと輝き、双方は動き出した。



