ドクドクと緊張でいやな音を立てる心臓を抑えて彪乃漣空の後をつけていた。
……いつどこであの人たちは襲うのだろうか?
昨日は偶然あそこで話していただけで溜まり場ではないらしく、襲撃の新しい情報は得られなかった。
だから事前に手を打つ方法はなくしょうがなく彪乃漣空をつけて何とかしようとしているのだ。
しかし……6限が終了して1時間。
襲ってくる様子は全くなかった。
…………来ない。
てかそんなことより、何で彪乃漣空さっさと帰らないんだろう……?
この通り、皇帝さまだからどこの部活も受け入れてくれなさそうだし部活も入ってるわけじゃないだろうに……。
あとさっきから学校をうろついて何がしたいんだ……?
ポケットに手を突っ込み静かに歩く彪乃漣空を見てると次々に疑問が浮かんでくる。
やっぱり……この人って、何者なんだろう……?
そう思った瞬間だったピタリと足をそろえて静かに立ち止まった。
「……はぁ、うざ。お前らいつまで伺ってるつもり?コソコソやって俺を倒せるとでも?」
「……っえ、」
伺ってるってまさか私のこと言ってる……!?
えバレてた…?
というか倒すって……、私に敵意なんてないから!!
やっぱり本当のことを言ったほうが良いと物陰から足を踏み出した瞬間だった。
「やっぱうぜぇ、お前死ねよ。」
いきなり目の前に見覚えのあるガラの悪い男、周防飛鳥が現れた。



