最初は、あー……やっぱこういう人だよね。何で不良って不良になるんだろ……?なんて嫌悪感を抱いた。
このときは普段の話はほとんどスルーで協調性のない態度しか知らなかったため、幼稚な正義を振りかざそうとしていただけだと思う。
繁華街をうろついて人のことは言えないけど、一言だけ何か言ってやろうと物陰に隠れて事が終わるのを伺っていた。
「……はい、終わり。あんただいじょーぶ?」
___驚いた。
彪乃漣空は誰かを助けていたようだった。
自分が喧嘩をふっかける側ではなかったんだ……?
戸惑いながら物陰から少しだけ顔を出せば、そこには傷一つない彪乃漣空と困惑した表情をした中学生くらいの少年がいた。
「…えっ?あ、おう。…誰か知らねぇけど
……助かった…あり、がと。」
……あぁ、あの子も逃げてきたのか。
この世界に慣れてなさそうなあたり、多分私と同じような理由でこの街に来たのだろう。



