「………てか、何を?」
「…はぁ?何って彪乃漣空との関係、よ。逆にそれ以外何があるのよ?」
「は?」
こちらを見つめてくる寧羽に心の底から首を傾げた。
関係って?何もないって言ってんじゃん。
私あいつのこと嫌いだよ?あいつだって私のこと嫌いだろうし。
「じゃあ何で話してんのよ?最近、誰も入り込めないくらい関係が深そうな壁作って2人で話してたわよ?」
関係が深い壁?
「はぁ…っ?!なわけないでしょ!!」
さすがにムリムリムリ。絶対ない。
そんなのあったらたまったもんじゃない。
ただのクラスメイトでしかないから!!
「いや悪いけれど実際私たち恋暖に近づくこと遠慮したもの。ね、桃萌?」
「うん。楽しそうだなぁって遠慮しちゃった。珍しく彪乃くんも瞳が優しかったように見えたし……。」
桃萌にそんなことを言われ心臓が破裂するようないやな音を立てる。
半分からかってる寧羽と違って桃萌は本当のことしか言わないから桃萌から見たら楽しそうにしていたんだろう。
……えまってそんなこと私してた?楽しいなんて思ってた?
てかあいつ、そんなこと優しい顔なんて………。



