「……はぁ、からかう気も失せた。ほんとやってられない。」
「あはは、珍しく寧羽が負けちゃってる。」
おかしそうに笑った桃萌は、やっぱれのはれのだねぇ。なんてよくわからないことを呟いていた。
「……ま、でも気になりはするわな。お前たちそれなりに話してんじゃん。」
ずっと黙って昼食を食べていたくせに今ごろになって話に入ってくる周。
まさか周、あんたまで私と彪乃漣空を恋愛関係にあるって疑ってるの……?
もしかして今度こそ周って………
「違います〜目も見えてます〜。……ただ、あれだけ敵意丸出しで嫌ってたはずの恋暖がわざわざ接触するなんて珍しーって思っただけ。」
「右に同じ。私もそう思ったのよ。あんた、相当人間の好き嫌い激しいし興味ないじゃない。」
「……うへぇ。ごめんて、寧羽。」
さっき変なことを疑ったせいかすっごいとげとげしいんですけど………
「別にいいわよ。ま、代わりにしっかり聞かせてもらうけど〜?」
「え?」
さっきとは打って変わって、ニヤニヤと満面の笑みを浮かべた。
うっわ、いやらしすぎる笑顔………完全に怒ってなかったんじゃん。



