「はぁ…っ?!私が彪乃漣空を好きーーっ?!!」
あと1ヶ月半くらいで夏休みという、高2の生活も慣れてきて楽しめるようになった頃のある日。
昼休みに屋上で弁当を食べているとそんなふざけたことを口にした寧羽に思わず叫んでしまった。
「そんなことあるはずないでしょ!!?」
この人、何を見てるの……?
もしかして、寧羽失明してる………?!あだからか!
私たちが会話してたから恋愛関係にあると思ったんだね!彪乃漣空が誰かと会話するのなんて希少だもんね!てかありえないもんね!
「………恋暖ばか?IQ、幼稚園児以下なんじゃないの。」
かなり冷ややかと睨みで一蹴されてしまった。
……はは、ですよねぇ。
てことはじゃあ……
「じゃあバカは寧羽だよ!!何を見てんの!?」
ほんとにさ!!
全て知ってるくせにそんなこと言って何がしたいの?!



