なんて言葉と疲労のため息とともに締めくくられた周のこの学校の説明。
私が知らなかっただけでこの学校は結構闇深かったらしい。
この学校には皇帝という、生徒会長とは違う裏でこの学校を支配する長がいて、この学校で一番強い者がその役を引き受ける。というルールがあった。
そのためその役は代々暴走族の嵐魔が担っていたらしい。
ちなみに前皇帝の周防飛鳥は嵐魔の幹部だったらしく、その上それ以前の皇帝よりも武力で従わせようとする傾向が強くかなり恐れられていた。
しかし去年の夏休み明け、彪乃漣空が転校してきた初日その伝統はひっくり返った。
なぜなら、
___転校初日、彪乃漣空が周防飛鳥をボコボコに倒したから。
この学校で一番強い者が皇帝になる、つまり現皇帝が他人に倒されたらそれは一番強くないことになる。
だから皇帝が周防飛鳥から彪乃漣空に変わったらしい。
彪乃漣空がこの制度に興味がないらしく、暴言や命令はあるが、薄汚いことはさせることがないため、皇帝が変わってからはこの学校は比較的平和になった。
それでも彪乃漣空はかなり冷酷そうな雰囲気を纏い、それに加えてかなり恐れられていた前皇帝を普通に倒してしまったため今まで通りの皇帝のように敬遠されている___
それが周から聞いたこの学校の現状だ。
ほんと衝撃的な話、というかあまりにも話がフィクションすぎて本当に現実に起きてることなのか、と疑ってしまった。
…私そんな治安の悪い高校入ったつもりなかったんだけどなぁ………。
「それを知らないで入学した恋暖も恋暖でしょ。よく皇帝に殺されないでここまで生きてこれたわね。」
「ほんと。よく皇帝に喧嘩売らなかったな。さっき、漣_いや彪乃には堂々と吹っかけたのに。」
「確かにそれはそう。」
ほんと私も2人に心から同感するよ。
……いやぁ、噂好きじゃなくてよかった。
これで噂ばかり知ってたら皇帝の教室に怒鳴り込みに行ってたかも………そして最悪普通に殺されてた……。
危なぁ…良かった……、とほっと息をついた。



