私は今日も、知らない


「それより」
と、優紀。

「ん?」

「トイレ、行きたいんじゃなかった?」

「あ。忘れてた」


やっちゃったー。

つい、優紀と話すのが楽しくてね?

私は、恐る恐る優紀の方を見る。


ものすごい軽蔑したような目を向けられ…

「早く行ってきな」

「うぅ…すみませんでした」



私は、ハンカチを持って、その場を後にしたのは言うまでもない。