苺ショートケーキ




あたしの想いをつめた、苺のケーキ。



大ちゃんは、妹としか思ってないかもしれない。



もしかしたら、それ以下になっちゃうかもしれない。



でも、言うんだ。



もう決めたんだ。



勇気を出す時なの。



「ありがとうございました」



スーパーを出て、家へと向かった。



「寒いなぁ…」



12月だけあって、冷たい風が頬を撫でる。



その時、



“ふわっ”



「あ…ゆき」



行きゆく人皆が、上を見上げる。



真っ白なボタン雪が、空からフワフワと落ちてくる。



積もるといいな。