「あたしだけ子供みたいじゃない?」
子供っぽいのが、余計子供っぽいよ。
「いいじゃん。可愛いよ」
「………」
…また。
“可愛い”って。
「…うん、ありがと」
その“可愛い”に、特別な意味はなくて。
期待するだけ無駄なこと。
あたしは大ちゃんの幼馴染み。
あたしは大ちゃんの同級生。
あたしは大ちゃんの妹。
それ以上を望むのは、贅沢ですか?
「キョン、どうした?」
ふと気付くと、皆が心配そうな顔であたしを見ていた。
「ううん、なんでもない!あ、ほら皆もつけてよっ」
焦って話を戻す。
「なら俺、サンタ」
「あたしも!」

