同じような島が合計で5つ。
僕の住むこの島と、白虎の住む西の街西端にある島、玄武の住む北の街北端にある島、青龍の住む東の街東端にある島、そして、麒麟様の住む中央の街からちょっと離れた位置にある島。
そして、その島を囲むように怪異からフォルスティアを守るための大結界が、その内側には探知用の結界が二重で張られていて、それを維持しているのが麒麟様だ。
街に怪異が侵入したら、昨日までいた世界で怪異を倒していた時と同じように耳飾りに付いた鈴が鳴る。
少し街を眺めた後、街と島を行き来するために玄武が作った小さな転送装置の上に乗る。四神にしか扱えない、特別なもの。
転送装置って言っても、見た目は丸くて平べったい石で、ここに魔力を込めることによって転送魔術が発動するって感じかな。
「朱雀の名において、転送術を展開」
この転送装置に組み込まれた術を発動するための詠唱をすれば、足元に黄色の魔法円が浮かび上がった。目を閉じると一瞬だけふわりと体が浮いて、すぐに着地をする。
目を開くと、南の街の森の入口の隅に置かれた転送装置の上にいた。
転送装置を降りて、僕は街を歩き出す。
僕ら四神も、怪異も、四神の暮らす島も、玄武の作る魔導具でさえも人間の目には見えない。
だけど、それらを見ることの出来る、魔力持ちの人間を探して。
「あれ、もしかして……朱雀さま?」
しばらく街を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえてきて、僕は立ち止まった。
声がした方を見ると、そこにはこの国の人間が着る一般的な衣装を身をまとった颯真がいる。
「やっぱり、朱雀さまだ。僕です。颯真です」
僕の住むこの島と、白虎の住む西の街西端にある島、玄武の住む北の街北端にある島、青龍の住む東の街東端にある島、そして、麒麟様の住む中央の街からちょっと離れた位置にある島。
そして、その島を囲むように怪異からフォルスティアを守るための大結界が、その内側には探知用の結界が二重で張られていて、それを維持しているのが麒麟様だ。
街に怪異が侵入したら、昨日までいた世界で怪異を倒していた時と同じように耳飾りに付いた鈴が鳴る。
少し街を眺めた後、街と島を行き来するために玄武が作った小さな転送装置の上に乗る。四神にしか扱えない、特別なもの。
転送装置って言っても、見た目は丸くて平べったい石で、ここに魔力を込めることによって転送魔術が発動するって感じかな。
「朱雀の名において、転送術を展開」
この転送装置に組み込まれた術を発動するための詠唱をすれば、足元に黄色の魔法円が浮かび上がった。目を閉じると一瞬だけふわりと体が浮いて、すぐに着地をする。
目を開くと、南の街の森の入口の隅に置かれた転送装置の上にいた。
転送装置を降りて、僕は街を歩き出す。
僕ら四神も、怪異も、四神の暮らす島も、玄武の作る魔導具でさえも人間の目には見えない。
だけど、それらを見ることの出来る、魔力持ちの人間を探して。
「あれ、もしかして……朱雀さま?」
しばらく街を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえてきて、僕は立ち止まった。
声がした方を見ると、そこにはこの国の人間が着る一般的な衣装を身をまとった颯真がいる。
「やっぱり、朱雀さまだ。僕です。颯真です」



