嫌いなものは病院なの


こういう時、ホント悪魔。
「潤くんの悪魔!」

潤「はいはい、なんとでも言ってくれ(笑)はい、ここ座ってね?」



潤side


玲菜の診察はもうすぐだから先に採血終わらそうと思ったのに、案の定イヤイヤちゃん(笑)

「れーな、ここ座って!それかゴロンした方が良い?」

処置室の隅で既に涙目の玲菜。
看「あれ?結城先生当直じゃなかったですか?」


声をかけてくれたのは仲の良い男性の看護師。
もともと小児科出身だからちょうどいいや!

「あ、悪いんだけどヘルプ入れる?採血の準備お願いしたい」
看「もちろんです!準備してきますね、患者さんのお名前教えてもらえますか?」


準備をお願いしているうちに、この子の説得を、、、と。
「玲菜。おいで」
できるだけ優しい声で声掛けをしても
玲「や!やんないって言った!帰るところだったんだもん!」

まだ言ってる(笑)


「うん、頑張って全部終わらせて帰ろうな」

看「結城先生、準備できましたー」
「おぅ、サンキュ!さ、玲菜ちゃんササッと頑張るよー!」


「俺やりましょうか?」って言ってくれたけど、玲菜の固定を看護師にお願いして強行突破作戦。

「玲菜おててギュってするよ。グーしててねー」
看「ちょっと動かないで頑張ろうねー」

玲「じゅん、くん、、お願い、、ぃや!、こわい、、、(泣)」

もー彼女のそんな顔に弱いんだよ男は、、、。
でも今は医者だから心を鬼にして、、、!


「うん、嫌だよなー。俺も痛くないように頑張るから玲菜も頑張ってな。ちょっとチクってするよー、、、」

玲「、、!ったああい!!もうおしまい!!」
看「頑張れてるよー!えらいねー。もう少しだよ」

玲菜は検査項目が多めだから採血にも少し時間がかかってしまう。


玲「、、、ま、だ?もういい!」
看「ぅおっと!玲菜ちゃん、おてては出さないよー」

ついに手が出てきてしまった。
「ごめんなーもう終わるからな、、、はい、抜くよー」

看「わー!えらいえらい!!よく頑張りました!!」

さすが元小児科は褒めるのが上手い。けど、それは俺がやりたかったこと!


「玲菜!えらいじゃん!よく頑張りました!!(ハグ)」

看「ん?妹さん??、、、じゃあないですよね?」

「え?俺ら?玲菜は俺の彼女」
看「、、、ぅえええ?!そうだったんですね!え、あ、、すみません、あの、無理やり、、、」


急に焦り出したけど
「全然構わないよ、今は患者さんだから。な?」

玲「、、、やだった。も、帰るから」

「帰りません(笑)」


看護師にお礼をして、次は、、、
「お、もうそろそろ呼ばれるんじゃない?」

着替えて戻ってきたいんだけど、このままだと絶対逃げられるよなー。
「玲菜?俺さ、もう勤務終わってるから着替えてくる。一緒に帰ろ?だからここで待っててくれる?」

玲「潤くん着替えたらすぐ帰れる?じゃあ待てる」

んー、、、ちょっと違うな(笑)


「んー、まだ診察はあるからすぐは無理かもだけど、もう痛いことないだろ?」

玲「そう、だけど、、、。結果は潤くんが教えてくれればいい」

「そうはいかないの。わかるだろ?とりあえず、すぐ戻るから待っててな!絶対!」

本当は院内は走っちゃだめだけど、急いで医局に戻って帰る準備を済ませた。
お願いだからどこにも行くなよ、、、と心の中で願いながら。