教室へ向かって歩いていると、向かいから大和くんが歩いてきた。私の心臓は否応なしにドキドキし始めた。
「お、おはよう、大和くん……」
「……」
意を決して声をかけても、大和くんは何も言わずに通り過ぎてしまう。
(無視された……?)
元々そっけなかったけど、挨拶はしてくれていた。無視されるのは初めてだ。私何かした?なんで?嫌われた?私は、頭の上に岩が落ちてくるほどのショックを受けた。
「紗里奈、気にしないで。大和はあーゆー奴だよ。」
薫くんは慰めてくれるけど、頭の中ではなんでなんでと繰り返してしまう。
大和くんは、私以外のクラスメイトとは楽しそうに話している。私が女だから無視するの?試合に出ないから?どんな理由を考えても、本当の理由はわからない。所詮片思い──そう思ったってやっぱりショックだった。
「お、おはよう、大和くん……」
「……」
意を決して声をかけても、大和くんは何も言わずに通り過ぎてしまう。
(無視された……?)
元々そっけなかったけど、挨拶はしてくれていた。無視されるのは初めてだ。私何かした?なんで?嫌われた?私は、頭の上に岩が落ちてくるほどのショックを受けた。
「紗里奈、気にしないで。大和はあーゆー奴だよ。」
薫くんは慰めてくれるけど、頭の中ではなんでなんでと繰り返してしまう。
大和くんは、私以外のクラスメイトとは楽しそうに話している。私が女だから無視するの?試合に出ないから?どんな理由を考えても、本当の理由はわからない。所詮片思い──そう思ったってやっぱりショックだった。



