平安物語【完】




頬を染めながら大粒の涙を落とす中宮様に、不謹慎ながらとても美しいと思ってしまいました。


「帝は、この事を…?」

「すぐにお気付きになりました。

上手く隠しなさいと…」


――なるほど、全てが繋がるわ。

尚仁様と中宮様は、本当に叔父と姪の関係だった…

中宮様が二の宮を御懐妊された時に、尚仁様が御自分の子では無いと仰ったの本当だったのだわ。

左大臣様が異常なまでに中宮様のお世話をなさるのも、私の出産の時に尚仁様が抜け出す手伝いをしてくれたのも…


「愛し合っているあなた様と帝を引き裂いておきながら、私は愛しい方と想いを通じていたのです…

本当に、本当に申し訳の致しようもございません…っ」


中宮様がこんなにお泣きになるのも…