平安物語【完】




「へ…?」

間抜けな声を漏らすと、中宮様はその場に伏せてしまいました。

あまりの悲しみように、

「そんな…左大臣様が、無理に…?」

とかすれた声で呟くと、バッと起き上がって

「違います!!!」

と叫びました。


「違います……想い合っているのです…。

私も、あの方のことを…

愛しています…」