私は驚いて、 「何を仰いますか。 帝と中宮様の間にお生まれになった皇子が、東宮になるべきでないなんて…」 と反論しようとするのを、「女御様、女御様、」と頭を振りながら、中宮様が遮りました。 その瞳には、涙が滲んでいます。 驚いて手を差し伸べようとすると、中宮様はまた頭を振られて、 「わ…私は……女御様に謝らなくてはなりません。 謝っても、お許しは頂けますまい。 でも…申し上げなくては……」