「ないがしろだなんて、私は皇后に移るだけで身分は変わりません。 何の心配もございませんわ。」 「しかし…中宮様のお生みになった二の宮を差し置いて、女御の私が生んだ一の宮を東宮にするためにだなんて…」 私が難色を示すと、遠い目をなさって 「本来、中宮になるべきはあなた様でした…」 と呟かれたかと思うと、しばらく考え込まれた後に私の目を見て、 「二の宮は、東宮になるべきではない子です。」 と仰いました。