「さて、時間があまりございませんから、単刀直入に申し上げます。 女御様、どうか中宮になる事をご承認ください。 何の問題も無く一の宮が東宮につかれるためには、女御様が中宮になられることが必要なのです。」 思いもかけなかった事を仰るので面食らいましたが、何とか冷静を保って 「帝にお願いされたのですか? 私は、中宮様と初めてお会いしたあの日より、ずっとお慕い申しているのです。 その中宮様をないがしろにするような真似は、頼まれてもしたくはございません。」 と申し上げました。