すぐに、中宮様の御前に通されました。 「お久しぶりでございます。 私のわがままでお越し頂き、かたじけなく存じます。」 やんわりと微笑む中宮様は、変わらず長く美しい黒髪に、小さく華奢なお体つき、くりくりとした黒い目でいらっしゃいましたが、以前より気品高く……そして、女らしい美しさが備わっていらっしゃいます。 男に愛される女から滲み出る、幸福の魅力… しかし、愛らしい瞳の奥には、何か憂いがたたえられているようです。