平安物語【完】




「えっ!?」

今度こそ驚いて振り返ろうとしますが、かないません。


「嫌ですか?

あなたを、中宮に。

麗景殿を、皇后に。

先例はあります。

あなたが中宮なら、長男の一の宮を東宮につけることに何の問題も無くなります。

麗景殿は賛成しています。」

私は、言葉が出ませんでした。

「ご…ご冗談を…」

何とか声を絞り出すも、

「本気です。」

と一蹴されました。