平安物語【完】




後産も無事に済み、尚仁様は急いで内裏へお帰りになります。

まだ夜明け前ですが、若宮誕生とあらば内裏も人が多いだろうと案ぜられますが、尚仁様は大丈夫だと微笑んで帰ってゆかれました。

右大将殿も、くどくどとお祝いを仰ってから、尚仁様に付き従ってゆかれます。


私は大仕事の疲労から、抗い難い眠気に素直に従いました。