平安物語【完】




《静姫…頑張るのですよ。》


『その声……お、お母様…?』


《そう、覚えていてくれたのですね…》


『お母様、私をお迎えに…?

どうか、この子は置いていきたい…』


《静、あなたとその子は、まだまだこれから幸せに生きるべき命です。

決して諦めてはいけません。

母がそんな弱気でどうします。

もし私が迎えだとしても、振り払うくらいの気持ちがなくては母親など務まりませんよ。》


『…はい、お母様』


《さあ、もう一息、いきみなさい。

お母様がついています。

私の可愛い静姫、さあ、頑張って…》