そのうち、乳母が戻って来ました。 「帝は、何と?」 と、苦しい息の中から問うと、 「特には、何も。」 と言って御文を読み上げてくれました。 確かにいつもと何ら変わりありませんが、私と御子を思いやってくださるお言葉に、少し元気が出ました。 「こちらからは姫様が産気づかれたことをお知らせいたしましたから、今にもお返事が来ることでしょう。」 それも当然のことながら、尚仁様がどんなにご心配くださっていることかと思うと、おいたわしさに胸が潰れる思いがしました。