平安物語【完】




合奏を一時中断して談笑していた時です。

突然、お腹に痛みが走りました。

「うっ」

思わず声を漏らすと、すぐさま乳母が近づいてきます。

「どうされました?」

「お、お腹が…」


さっと乳母の顔色が変わり、女房達がざわめきます。


「まだ師走なのに…」と呟きながら私を支えて御帳台へ連れて行き、皆に指示を下しました。