平安物語【完】




今日は、右大将の君が帰る日です。

屋敷を去るのは夜なので、昼間は皆で合奏でもしようということになりました。


少納言の君は、いつの間にか女房達に挨拶を済ませていたらしく、皆から一目置かれながら受け入れられています。

きっと母たる乳母の人柄も手伝ってのことでしょう。


私は琴の琴、右大将の君は箏の琴、少納言の君は和琴、乳母が琵琶を取り、音楽に長けている女房達にもそれぞれ楽器を取らせました。

隆資は、合奏の間は他の女房に抱かれているのですが、まるで人見知りをしないので誰からも可愛がられています。


明るく華やかな雰囲気に包まれていました。