その日も右大将の君と話して過ごしていると、夕方の薄暗くなってきた頃に乳母が顔を出しました。
「少納言の君から、お返事は来た?」
右大将の君にも事情を話してあったので、右大将の君も期待を込めて乳母を見つめます。
右大将の君と少納言の君とは、一時期一緒に私の女房として働いていて親しかったため、右大将の君も大賛成してくれました。
「はい。
右大将の御方にも是非お会いしたいので、明日にも参上致しますとのことです。」
「まあ嬉しい!
私もお会い出来るなんて。」
「これは色良いお返事だわ。」
乳母は、喜び合う私達二人を見て苦笑いを浮かべていましたが、それ程迷惑そうでもありません。
乳母は、他の女房達にも伝えるために再び席を立ちました。

